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養蜂技術支援

養蜂に必要な器具ミツバチの飼育や採蜜に必要となる様々な道具をご紹介します。

巣箱(すばこ)

ミツバチたちの家となるものです。木製で箱にはフタがついています。この巣箱のなかで、ミツバチたちは暮らしています。巣箱の寸法は世界的に標準規格です。主に、養蜂家がハチの養成や採蜜群をつくるのに使用しています。

継箱(つぎばこ)

ミツバチの増殖及び、採蜜の時に必要になります。巣箱の胴と同じ形、同じ大きさで、フタと底がありません。巣箱の上に乗せて使用します。また、ミツバチを安全に輸送するため、換気の役目にも使用されます。

種蜂(たねばち)

巣の中に1匹の女王バチと数千匹〜数万匹の働きバチが入っているものを「種蜂」といいます。養蜂を始めるのにはまずこの「種蜂」が必要になります。ミツバチは3月中頃辺りから繁殖時期に入り、女王バチもたくさんの産卵をし若い働きバチが毎日産まれてくるようになるので、この時期のご購入が望ましいでしょう。

巣礎(すそ)

ミツバチたちに規則正しい六角形の巣穴をつくらせるために、人工的にミツロウでハチの巣の形をつくったもので、これを巣枠にはって使用します。両面の房底は食い違っています。巣礎に穴が開いていると、ミツバチがかじってしまうこともあるので、注意しましょう。

巣 枠(すわく)

木材でできた枠に針金が3本はってあり、これに巣礎をはります。これにミツバチたちは体内から分泌される"ミツロウ"を使って巣をつくっていきます。大きさ、形ともに巣箱同様、世界的に標準規格で、金具で親桟と横桟のつなぎ目を補強すると、ハチミツの重さに耐えることができます。

巣脾(すひ)

ミツバチの体内から分泌した"ミツロウ"でつくられた巣のことです。巣脾の房は一見同じ大きさに見えますが、大小2種類あり小さい房は働きバチ、大きい房は雄バチの房となります。巣脾のランクにも種類があり、優等、上等、中等とあります。

■ 優等巣脾

造巣1〜2年。全面働きバチのみの最上品です。繁殖はもちろん、良い蜜の貯蜜に最適です。

■ 上等巣脾

造巣3〜4年。多少雄バチの巣がみられる。育児、貯蜜に適しています。※一般的なのは上等巣脾です。

■ 中等巣脾

造巣4年以上のもの。色はだいぶ黒くなっていて繁殖のためには多少難しいが、貯蜜には好適です。

熊蜂捕殺器(くまばちほさつき)

ミツバチたちにとって天敵である『熊蜂』(スズメバチ)。この熊蜂を確実に捕獲し餓死させるものです。熊蜂の「上へ行く」習性を利用してつくられています

隔王板(かくおうばん)

隔王板の網目は働きバチは通り抜けが出来ますが、女王バチは出来ないようになっています。そのため、女王バチが巣箱の上に積んだ継箱に入るのを防ぎ、女王バチの産卵の抑制、継箱採蜜やローヤルゼリー採集をするのに役立ちます。巣箱と継箱の間に置いて使用します。

給餌器(きゅうじき)

ミツバチたちにエサを与える際に使用するものです。給餌器を巣箱の中に取り付け、その中にエサを流しこんで使用します。

面 布(めんぷ)

帽子に厚手の網がついていて、ミツバチが直接肌に触れないようになっており、ミツバチに刺されないために使用します。面布にもいろいろな種類があります。

クンエン器

ミツバチの世話をするときに、ミツバチたちをおとなしくさせる道具です。新聞紙や麻布を燃やして筒の中に入れ、煙をミツバチたちにかけます。

ハイブツール

巣枠が巣箱にくっついてしまったときに離したり、巣箱についたロウをかきとったり、ミツロウのごみ取りに使用します。

ブラシ

採蜜のときに、巣脾枠からミツバチを払い落とすときに使用します。

蜜 刀(みっとう)

巣脾にハチミツがたまるとミツバチたちがフタをしてしまうので、採蜜のときにフタをこの蜜刀で切り取ります。ミツバチがしたこのフタは非常に固いため、蜜刀をあたためながら切るとよいでしょう。

分離器(ぶんりき)

巣脾にハチミツがたまった状態のものを『蜜巣』といいます。この蜜巣にたまったハチミツを絞るための道具です。分離器にもいろいろな大きさや種類があります。専業で大量に採蜜をする養蜂家の方は分離器にモーターをつけ、電動にして使用しています。

蜜こし(みつこし)

分離器で採蜜したハチミツをこの蜜こしでこすことによって、巣片などの不純物を取り除くことができます。サイズや型も様々な種類があります。

ハチミツタンク

ハチミツを入れておくタンク。タンク下部には蜜口がついているため、1斗缶から瓶などに詰め替えるときに、このタンクを使用するととても便利です。蜜口のじゃぐち部分はハチミツが出る量を調節することが可能です。

春のミツバチの管理