インフルエンザワクチン原薬などの量産工程を担っているのが私たち製造職。細胞を培養し、タンパク質を精製して原薬を製造しますが、細胞は生き物なので品質を維持し続けることは簡単ではありません。少しの調整で狙いどおりの成果を出せることもありますし、製造方法から検討し直す場面も出てきます。しかし、医薬品製造においてはGMP※で管理された方法で製造しなくてはならないため、現場の判断で勝手に変えることはできません。そこで、品質保証部門とも相談をしながら新しい製造方法を考え、許可を得て工程を改善する。そんな開発要素もあるため、日々同じことを繰り返す製造を想像していると驚きがあるかもしれません。
※GMP:医薬品の製造管理及び品質管理の基準
まずは決められたことに沿って、きちんと業務をこなせること。生物学などの知識があれば作業の意味などが理解しやすいと思いますが、自分で勝手に判断せず“報・連・相”ができる方であれば、他に特別な知識は必要ありません。設備や機械の操作は仕事をしているうちに慣れるので、心配いりませんよ。